祖父や祖母の扱い

日本人は、真面目で実直と言われる一方海外と比べて家族との絆が薄い傾向にあり、祖父や祖母などを邪険にする風習も日本の社会の方が目立ちます。これは、高度成長期には誰にでもチャンスがあり、若者が都会を目指して核家族化が進んでしまった事も大きく影響しているのかもしれません。都会での仕事の忙しさから、例え身内が病気になってもなかなか実家に戻って看護を手助けすると言うことが出来ず、現在の病因の多くは家族の付き添いを拒絶する「完全看護」というシステムが定着してしまいました。
しかし、今は都会に出ても恵まれた職場に就職することができないことも多いようです。また、潜在看護師が非常に多いことから深刻な人材不足になっており、医師や看護師の収入はとても高額になっています。所得格差の底辺で働く人は、病院で看護師の世話になるよりも昔の様に家族や親戚同士で病人の看護をした方が良いケースも増えています。現代の雇用体系の多くは「若い労働力の使い捨て」と呼ばれ、経験を積んだ中高年よりも若い人材の方がもてはやされています。それが、現在の若者の高齢者に対する尊厳を低下させているの原因のひとつなのかもしれません。
若者は、都会の中心で仕事にあぶれてしまったホームレス達をごみの様に扱い、彼らを軽蔑して時には暴力を振るう事件が後を絶ちません。しかし、そのホームレス達の姿は、未来の自分の姿だと言うことを忘れてはなりません。都会に溢れるホームレス達はその数から見ても何も特殊な存在ではなく、現在の社会から見捨てられてしまった孤独な犠牲者にしかすぎないのです。

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